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その他のこと

2015/1/14

我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト(案)にライギョが無い件。その3

ついでに、ちょっと語ってみる。

雷魚については現時点で要注意外来生物ですが、今までの要注意外来生物であっても、駆除すべし、というわけでもないですし、釣りをしてもリリースが制限されていたわけでもないですし、飼育や移植が制限されていたわけでもありません。
(どっかの自治体で条例でもあれば別ですが、そんなとこあるんでしょうか)

が、ブラックバスの駆除の際についでに雷魚も「外来魚」だから駆除しちゃいました、なんて話は普通にありますし、ネット上でちょいとググればその手の話はたくさん出てきます。
はなから駆除すべき魚と考えている人も少なくありません。

雷魚釣りをしていると、地元の人(年配者に多い)に、
「釣ったら殺しちゃってくれよ」
なんて言われた経験がある人も結構いると思います。

例えば、
とある地方の池で雷魚を釣り上げたところ、対岸で作業をしていたオジサンが何やら叫んでいるわけですよ。
見せてほしいのかと思って雷魚を抱え上げたら、
「そいつあ殺さなきゃダメだぞ」
とか言うわけです。
「いや、これバスじゃないし。」
って言っても、
「外来魚は殺さなきゃダメなんだよ」
とか言われちゃったり。

まあ、リリースしましたけど。

また、別の場所では、鮒漁をするとか言うオジサンとしばらく話をしていて、雷魚釣りに来たって話をしたら、
「おおう、雷魚なんか竿で釣ったら面白しれーだろーなーw」
なんて言いながら、
「俺は網にかかった雷魚は全部陸に上げて殺しちゃうんだw」
なんて言うわけです。
嫌味とかそういうんでなく、当たり前のこととして爽やかに。

要は、特に古い年代の人にはほかの魚を食い荒らすギャングのイメージが定着してしまっていて、国の指定がどうなろうと、引き続き雷魚は虐げられる立場のままだと思います。


そうはいっても、繰り返しますが、雷魚は特に問題のある魚ではない、と国からみなされることは歓迎すべきことですし、雷魚好きとしては明るい話題です。


また、最後に、パブリックコメントについては冒頭に書いたように、前回の特定外来魚に関するパブコメでは、数万のパブコメを無視して(?)ブラックバスが特定外来魚に指定されてしまった過去もあったり、河野太郎さんに「形骸化するパブコメ」と指摘されちゃったりして、信用ならないものではありますが、今回環境省への問い合わせに対する回答を頂いたのは、当日夜の8時半ごろでした。
つまり、パブコメ自体の問題はあれども、現場の担当者の方達はかなりの労力を割いていらっしゃるものと推察されます。
お忙しい中返信いただき、感謝です。


我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト(案)にライギョが無い件。その1 へ

我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト(案)にライギョが無い件。その2 へ

「我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト」からライギョが外れた件 へ

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