2015/1/13

我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト(案)にライギョが無い件。
今年は寒い時期でも管釣りあたりで釣りするぞー、
とか、思っていたのですが、いざ寒くなってみるととても釣りに行く気にならず、例年通り釣りしない毎日です。
思ったほどの話題になっていませんでしたが、先日まで、
「我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト(案)」に対する意見の募集
として、パブリックコメントが募集されていました。
http://www.env.go.jp/press/19026.html
前回の外来生物法での特定外来種の指定の際のパブリックコメントの募集では、かなりの盛り上がりを見せましたが、ブラックバスに関しては一度保留と決まったにもかかわらず、時の環境大臣の鶴の一声で翌日にはリスト入りとなった、苦い思い出を思い出される人もいると思います。
とか何とか言いながら、今回はパブリックコメントの提出を見送りましたが。
今回のリストについて、我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト概要(案)(PDF)には、
「生態系、人の生命・身体、農林水産業に被害を及ぼす又はそのおそれがあるものを生態的特性及び社会的状況も踏まえて選定した外来種のリストであるが、特定外来生物及び未判定外来生物以外は外来生物法に基づく規制の対象にはならない。
なお、本リストの作成をもって、要注意外来生物は発展的に解消される。」
とあります。
ところで、今回のリスト(案)から雷魚(カムルチー、ライヒー)が無くなっているのにお気づきでしたでしょうか。
もともと現在の外来生物法でも、雷魚は特定外来種ではなく要注意外来生物のリスト※ でしたので、(規定上は)具体的に影響を受けることはありませんでしたが、注意しなければならない生物との位置付けでした。
が、今回のリストでは、
我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト(案)(PDF)
でも、
我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト 掲載種の付加情報(根拠情報)(案)(PDF)
でも、カムルチー、ライヒーは見あたりません。
つまり、
(案)の内容のまま新しいリストが採用されると、国の判断としては雷魚は我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種ではなく、外来生物法に基づく規制の対象にはならない。
ということになります。
これは、雷魚好きとしてはかなり喜ばしいことですが、何しろ(案)の段階ですので、心配です。
また、自分の理解が間違っているかもしれません。
で、環境省に確認してみました。
※
要注意外来生物リストは、生態系被害防止外来種リストの作成に伴い平成27年3月に廃止されました。
また、「我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト(案)」は平成27年3月に「我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト(生態系被害防止外来種リスト)」としてまとめられました。
(続く)
(リンク切れ等再度修正しました)
我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト(案)にライギョが無い件。その2 へ
我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト(案)にライギョが無い件。その3 へ