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バイクのこと

2024/11/5

NSR(MC21)の片肺修理

今から1年以上前の話なのですが、30年以上の付き合いになる愛車NSR250R SE(MC21)で県内を徘徊していたところ、突如トルクが喪失して片肺になってしまいました。


突然のトルク消失

この年、令和5年はNSRには4月に乗ったっきりで、たまにエンジンをかけるのみだったのですが、10月になり久し振りに県内を徘徊。

いつものように埼玉北部の田んぼばかりの地域をのんびり走り、荒川を超える橋に差し掛かったところ、なんかトルクが無い。
上り坂だからそんな気がするのかな?
とか思いながらアクセルを捻ってみても加速せず。

この日は平地ばかり走っていたせいもあり、久し振りの上り坂だったので、この時はまだ、
NSRってこんなにトルクなかったっけ?
なんて呑気に思ったのですが、坂を上り切って橋が平らになってもトルクが無い。
音も変だし。

ここで、スーッと血の気が引く。

橋を渡ったところの赤信号で待つ間、エンジンの音を聞いたり、排気を見たり、で、
やっぱ片肺じゃん。


PGM-Ⅲなのかセンターシールなのか他の何かか

自分のNSRが樹脂部品を中心に崩壊が始まった頃から、YOUTUBEだとかNSRのメンテナンスブログとかをよく見るようになったせいで、妙な知識がついて(?)、
PGM-Ⅲのパンクだったらどうしよう、とか、
センターシール抜けだったらやだなあ、とか、
最悪の事態が頭をよぎります。

どちらも、「NSRの持病」とされているらしいですから。


とりあえず、PGM-Ⅲのというか、シートカウル辺りのにおいを嗅いでみたものの、樹脂が焦げるような変な臭いは無く、
PGM-Ⅲはセーフ、かなあ、
なんて思いながら、いつもお世話になっているバイク屋さんを目指すことに。

片肺のまま走らせるのは良くないので、本当はレッカーを頼むかバイク屋さんに引き上げに来てもらって走らせないほうがいいのでしょうけど、とにかく少しでも早くバイク屋さんに見てもらいたい、との一心で片肺のNSRを走らせます。


自分のNSRは30,000kmぐらい走っていて、サーキットでノーマル250のレースを走らせたり、高速道路では12,500rpmぐらい回しっぱなしで乗ったりして、結構過酷な乗り方をしていたのですが、一度も大きなトラブルは無く、
ネットで20,000kmぐらいでクランクのセンターシールが抜けるとか書いてあるけど、俺のNSRはアタリエンジンだな
なんてことを普段思っていたせいもあり、突然の出来事でバイク屋さんへの道中は半べそでした。


片肺は驚くほどノロかった

バイク屋さんに向かってバイクを走らせます、とは言うものの、あんまりノロくてびっくり。

低速スカスカで6,000rpmぐらい回してからでないとクラッチ繋げないし、繋いでも3,000rpmぐらいまで回転が落ちて全然加速しないし。
SEは乾クラッチだからあんまハンクラ使いたくないんだけど、仕方ないからハンクラを多用。

しかし、片肺になるとこれほどノロいとは、想像してなかった。
原チャリよりも確実にノロい。

片肺125ccなのに50ccよりノロいんだな
なんて考えてたら、
やっぱPGM-Ⅲがイカレてるんじゃねえの?
なんて心配してみたり。


頼みのバイク屋さんは留守

乗用車にあおられながら、なんとかバイク屋さんの手前の交差点まで来て信号待ちをしていたら、ついにエンスト。

うをー、ついに力尽きたかあ、でもバイク屋さんはそぐそこだ、
なんて思いながらNSRを押してバイク屋さんについてみると、
留守でした。


お世話になってるバイク屋さんは社長一人でやってるショップだから、こういうこと結構あるんだよねえ。
納車に行ってたり、引き上げに行ってたり、買い物に行ってたり、パチンコに行ってたり。
とは言え、この時はショックで泣きそう。

携帯に電話してみるものの出ない。
(これもよくある)

ここから家まで3kmぐらいなんだけど、エンジン止まっちゃったから乗って帰れないし、かといって店先にNSR置いていくのも心配だし。

何回かキックしてみたけどエンジンはかからず。
でも、ふと閃いて、アイドリングスクリューをアイドリングの回転が上がる側にまわしてキックしてみたところ、掛かった。もちろん片肺。

で、丁度家についてワイヤーロックとかかけていたところにバイク屋さんから着信。


意外と基本的なアドバイスをもらう

なんとか家に着いてから、改めて排気を見たり音を聞いたり(したところでどうなるわけでもないけど)、エンジン切ってからキーをON位置にしてみたり。

そしたら、キーONで例のRCバルブの「キュウーン」ていうモーター音がしないことに気づいて慌てたり。

そうこうして、時間も時間なのでどのみち作業できるほどの時間も無い(ウチは青空整備場なので昼間しか作業できない。)ので、NSRを片付けていると、バイク屋さんから着信。


片肺になった時の状況とか、帰ってから確認したこととか説明すると、
バッテリー満充電にしてみ。
あと、死んでる方のプラグを新品に。
と、意外と基本的なことをアドバイスされる。

自分としてはかなりの重症じゃないかと思ってアワ食ってたこともあり、ちょっと拍子抜け。

次の休みの日にやってみます、ってことで、ひとまずおしまい。


片肺のNSRを修理する

次の休みの日。
プラグの買い置きが無かったので、2輪館まで行ってプラグを買ってから、NSRの修理開始!

修理開始!とか言いながら、まずは一通り点検。

左マフラーに液体

左のマフラーから何やら液だれ。
生ガス吹いてたからだな。


原因だったら困るものその1
PGM-Ⅲを点検。
とは言っても臭い嗅いで焦げが無いか目視だけ。

電気的な点検方法はワカラン。

PGM-Ⅲ

その前に、外し方がわからなかった。

どこにもネジとかナットが見当たらないし、両端の変な樹脂の部品もネジではなさそうだし。
って、悩んだ挙句、上に引っ張ったら、両端の変な樹脂の部品が変形して、ぐにっ、と取れた。

で、裏側を見てみてもネットにある事例のような焦げとか溶けた部分とかは無く、一応PGM-ⅢはOKということに。

PGM-Ⅲの裏側

取付も、ぐっ、と押し込んだら嵌った。
多分、これであってると思う。


原因だったら困るものその2、のセンターシール抜けは、確認するのが大変そうなのでスルー。
プラグ新品にして駄目なら、考えよう。

あとは、RCバルブが固着してないか手でぐにぐに回してみたり、シート下のコネクタを外して接点復活剤吹いたりしてから、プラグを交換。

とか、軽く書いたけど、後ろのシリンダーのプラグ外すのって、かなり大変。苦手。
自分の手が人より大きめなせいもあるけれど、手が入んないし、あちこちあたっていたい。

後ろのプラグキャップを外したところ

後ろのプラグキャップを外すのには、14mmのスパナがジャストフィット。
他の人がどうしてるのかは知らんけど、自分では気に入っている小技。

14mmのスパナ

外したプラグ。
右が前シリンダーについてたプラグ。

外したプラグ

片肺のまま30km以上走ったので、当たり前と言えば当たり前だけど、前シリンダーについてたプラグはでろでろ。
後ろのシリンダーについてたプラグもまあまあべっとり。


火が入ってなかった前側のプラグキャップに接点復活剤を吹いてから新品のプラグを挿して、プラグに火が飛んでるのか確認することに。

プラグに火が飛ばない

前シリンダー側はシリンダーヘッドにプラグを嵌めずに、まず目視でプラグに火が飛ぶのか確認してみる。

プラグキャップに新品プラグを挿して、プラグのナット部分をシリンダーにつけた状態で手でキックを降ろすと、
火が飛んでない。


何回かやって、やっぱり「火花が見えなく」て、結構ショック。
あと簡単に出来るのはプラグキャップとイグニッションコイルを新品に交換することぐらい。

それでダメなら、結構きついなあ、
なんてしょんぼりしてたんですが、これが後に勘違いだったことが判明。

結論的にはバイク屋さんのアドバイス通りプラグが原因だったのですか、火花を目視点検した時は文字通り見えてなかっただけのよう。

後で考えると、この日はピーカンの晴れで日差しのあたるところで作業していたので、火花が出ていても見えなかった、ということのよう。
おかげで無駄に焦ってしまった。


プラグキャップとイグニッションコイルを新品へ

とはいえ、その時は、
プラグ新品でも火が飛ばないなら、あとはプラグキャップとイグニッションコイル新品にしてどうなるかだな、
なんて思ってたので、早速交換。

プラグキャップもイグニッションコイルも買い置きしておいたのがある。

外したプラグキャップとイグニッションコイル

外したプラグキャップとイグニッションコイル。

うーん、なかなかの汚れ具合。
まあ、どのみち交換で正解だな。

純正のイグニッションコイル

30510-MK4-405

イグニッションコイルの純製品の品番は、
30510-MK4-405

ちなみにもともとのフロント側の純正のイグニッションコイルの品番は30510-KV3-830で、リア側は30520-KV3-830だけれども、品番変更というか共通部品を使ってよね、ってことのようで今はどちらも代替品が30510-MK4-405。

付いてたイグニッションコイルと新品

下が30510-MK4-405

そもそもついてるコードの長さが違うだけなので、コード長めの30510-MK4-405を切って使う。
切らなくても使えるんだろうけど、一応もとの長さにそろえる。

フロント側のプラグキャップ

30710-KV3-831

フロント側のプラグキャップの純製品の品番は、
30710-KV3-831

イグニッションコイルの長さをそろえて、ゴムのホルダーを通してプラグキャップを付けて、車体に取り付け。

イグニッションコイル組み立て後

ここで、プラグキャップにプラグを挿して、改めて火花チェック。

飛んでない。(見えない)


あっさりとエンジンがかかる 2気筒とも

上でも書いたように、火花が飛んでなかったんじゃなくて、見えてなかっただけなんですが、このときはイグニッションコイルもプラグキャップもプラグも新品なのにプラグから火が飛ばないので思いっきり落ち込む。

もう自分の手に負える範囲のことは一通りやっちゃったし、これはバイク屋さんに預けて原因究明からお願いしないとだな。
なんて思ってましたよ。


新品のプラグキャップ

で、もう自分で出来ることは無いので、プラグも嵌めてプラグキャップも付けて、シートカウルなんかも付けて、一通り片付けて、
片肺でもいいから一回エンジンかけとくか
なんて思ってキックしたら簡単にエンジンがかかる。

あれ?意外と簡単にかかったな。
つか、音普通じゃね?

両方のマフラーから白い煙がもくもく出てるし。
アイドリングの感じも普通だし。


これ、シリンダー両方とも火が入ってね?


なんでだろう、なんて半信半疑でそのままアイドリングさせておいてしばらくしたら、どっちのチャンバーも熱いじゃん!
やっぱり両方とも火が入ってる。

で、アクセルを煽ってみても普通の音だし、RCバルブもちゃんと動いてる。

大歓喜!!


でも何だったんだろう、と思いつつも、色々疲れたので、原因究明はさらに次の休みに持ち越し。


プラグ以外の交換した部品を元に戻してみる

もとのイグニッションコイルでも火が入る

さらに次の休みの日。

11月半ばのまあまあ寒い日でしたが、チョークを引いたもののキック一発でエンジン始動。
しばらく暖気しながらニヤニヤしてからエンジンを止めて、先日付けた新しいイグニッションコイルとプラグキャップを、元々ついていた古いモノに交換。

プラグは新品で、てか元々ついてたプラグはでろでろなのでいずれにしても使えない。
ということで、片肺になった状態からプラグのみを新品にしてエンジンをかけてみる。

キック一発で掛かった。


片肺の原因はプラグ

いやあ、自分の確認ミスというかボケもあって、無駄な時間と労力を使ったな。
結局バイク屋さんの見立て通り、プラグが原因でした。

余計なことしないでプラグだけ変えてキックしとけばあっさり解決してたな。


でも、せっかくなので改めてイグニッションコイルとプラグキャップを新しいものに付け替えて、作業終了。

かなり余計な手間かけたけど、PGM-Ⅲとかセンターシールのトラブルとかそういった面倒な故障でなくてよかった。

ちょっと自分の思い込みもあったんですよねえ。
プラグ変えてからそんなに走ってないし、って。
でも、じゃあ、どんくらい走ったかって聞かれたら答えられないくらいあいまいな記憶なんですが。

プロの言うことを素直に聞いとけばよかったものの、
プラグかなあ?
って、ちょっと、疑ってた部分もあって余計な手間をかけてしまった。


なんとなく予兆はあった

もう一つの反省点なんですが、不調になる前、4月に乗った時に予兆らしきものはあったんですよねえ。


まあまあ開け気味で回転数上がっていくとき8,000rpm~9,000rpmぐらいの時に、失火してるような感じはあったんです。

でも、その条件で毎回出たわけでもなく、引っ張ればキッチリ12,000rpmまで回るし、で、
まあいいや
って放置してました。

もっとも、失火だと認識してたところで、上に書いたように、
プラグ変えてからまだそんなに走ってない
って頭があったので、プラグ交換をしたかどうかは我ながら怪しいけれど。

その前に、本当に失火だったかは確信が無い。


何はともあれ、NSRが治って一安心。

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