2023/1/26

NSR(MC21)のチェーンスライダー交換
バイク屋さんからNSRでの遠乗りはやめとくように忠告を受けた、まさにその直後のタイミングでチェーンスライダーが崩壊しました。
近所の徘徊から帰り、NSRを見ていると、なんとなく違和感。
なんだろうなあ、と思いながらよくよく見ていたら、チェーンスライダーの下側が垂れ下がってた。
一瞬なんだかわからずに、取り付けネジでも外れちゃったのかな、とか思いながら触ると、
ぼろっ、っと割れた。
経年劣化ですね。
それに気づいて一気に青ざめる。
だって、他の樹脂部品もこのぐらい劣化してる可能性高いですよね。
(実際後にいろいろ出てきた)
この画像ではよくわからないけど、
カウルとステップ周りを外すと、下半分が無い。
チェーンが(だけじゃないけど)汚いですが、これも後に片伸びが発覚して交換。
52170-KV3-830
慌てて純正部品を手配。
このMC21用チェーンスライダーは一度廃版になっていたものが、この少し前に再版されていたらしい。
NSR250R SE(MC21)用の純正チェーンスライダーの部品番号は、
52170-KV3-830
で、部品名が、
スライダー,チエン
なんかふざけた名前だけれども、パーツリストには確かにそう書いてある。
チエン。
チェーンスライダーの取り付けにはコツが必要
ちなみに、廃版になっていた期間は神奈川の藤沢にあるモトールエンジニアさんが52170-KV3-830の相当品を作っていたようです。
中国製の相当品もamazonなどで売っているようですが、こちらはみるみるうちに削れてしまって使い物にならないという話がネット上のあちこちにころがってました。
追記 R5/4/20
さっき、Amazonとかで探してみたけど、チャイナのチェーンスライダーはすっかりなくなってた。
なお、チェーンスライダーの交換にあたりいろいろとググってみたところ、モトールさんのチェーンスライダーを某バイク量販チェーン店に持ち込んで付けてもらったら、うまくはまらず一部を削りながら装着しようとした、云々の内容のブログに行き当たりましたが、これは付け方が悪かったか付け方がわからなかっただけだと思います。
というのも、自分で付ける際にもちょっと苦労して、コツのようなものが必要だと分かったので、逆にモトールエンジニアさんのチェーンスライダーは純製品そのものの寸法だったと思われます。
ということで、少し詳しく。
ちなみに、チェーンスライダーはCの字をつぶしたような形で、止めてあるボルトはスイングアームの上に一本だけで、交換するのにスイングアームもチェーンも外しません。
↑ググるまで知らなかった。
なお、こちらのページの後半部分を参考にさせてもらいました。
スピードメーターケーブルを外して、ドライブスプロケットのカバーを外すと、エンジンストッパーを止めている大きめのボルトが見えます。
このボルトを外して、エンジンストッパーをグイっと下げると、チェーンスライダーの前側先端部分が見えます。
崩壊して欠けてしまっていますが、赤くした部分がチェーンスライダーの先端。
チェーンスライダーを固定しているボルト。
スイングアームの上の1個だけ。
ここもクラックだらけでボロボロ。
上記の参考サイトでは普通にソケットレンチで作業されていますが、チェーンに干渉するのでオフセットのメガネレンチがあると作業しやすいと思います。
で古いチェーンスライダーを外したら、新しいチェーンスライダーをスイングアームの上下に沿わすようにひとまず嵌めます。
チェーンスライダーの前側先端部分は、上側も下側も変なでっぱりに引っかける穴が開いているので、それを嵌め込みますが、ココが問題。
変なでっぱり部分とクランクケースの間の隙間が狭いのと、下側先端部分の厚みの違いや引っかける穴の形から、簡単には入りません。
嵌め込んだ状態。
手前から奥に押し込むようにはめる
チェーンスライダー下側先端部分の厚みは中央下寄りが一番薄くなっていて、上の写真で上側になる端の部分は厚くなっていますが、変なでっぱり部分とクランクケースの間の隙間の幅が、チェーンスライダー下側先端部分の「厚みの薄い部分」ギリギリしかありません。
変なでっぱり部分にチェーンスライダー先端部分の穴を嵌め込むのは、まず下側を嵌めてそのあと上側を嵌めることになりますが、下側を嵌める際には隙間が足りないので変なでっぱり部分の下から上には入れられません。
そこで、チェーンスライダーの下側を嵌めるには、変なでっぱり部分とクランクケースの間の隙間部分に「厚みの薄い部分」を合わせて手前側から奥に押し込むようにすると嵌められました。
下側先端部分の穴は下半分が大きくなっていて、この穴の大きい部分で変なでっぱり部分の頭を出してから下に下げて、上半分の穴の小さい部分で変なでっぱり部分に引っかかるようにします。
下側の苦労に比べて、上側は何の苦労もなく嵌められます。
で、改めてはまった状態の写真。
ここまで嵌ったら、スイングアーム上側にあるボルトで固定して、チェーンスライダーの交換は完了。
今回自分の場合はチェーンスライダーがボロボロになっていたので、外す際にはボルト1本外すだけで何の苦労もありませんでしたが、チェーンスライダーが減ったので交換する場合などの、チェーンスライダーの前側先端部分が健康な状態で外す場合には、取り付けと逆の手順で苦労するのではないかと思われます。
ステップ周りとかを元に戻して終了。
エンジンストッパーを止めるのを忘れずに。
チェーンスライダーが妙に奇麗なので、車体の汚さがなおさら目立っちゃうなあ。